私は大学在学中、口腔外科に興味を持ち、口腔外科の大学院に進学し、修了後は大学病院口腔外科で11年間勤務しました。
大学院在学中、私の考えを大きく変えた出会いがありました。ある指導教官の先生から訪問歯科の経験と大切さを教えて頂いたのです。口腔外科の知識や技能が、持病をお持ちの高齢者の歯科診療にはとても活かすことが出来るという事を。
この時の想いから、いつか自分が開業する時は、口腔外科をはじめとした外来診療だけではなく、訪問診療も必ずやろうと心に決めていたのです。
一緒に働いていただく、歯科衛生士やスタッフに取っては、外来診療・訪問診療のどちらかではなく、両方に携わっていただくのですから、それはそれは大変なことです。
しかし、医療の本質である『困っている方の力になる』と言うことを実践でき、実感できると強く感じています。
大学院在学中、インプラントの開発に携わり、あるメーカーの工場に見学したことがあります。
9:00になるとベルトコンベアーで製品が流れてきて加工し、時間になるとまた次の製品が手元に来ます。同じ作業を繰り返し、17:00になるとブザーが鳴り、作業を終了します。この作業を月曜から金曜まで行うわけです。会話は一言もありません。この労働がとても息苦しく感じました。
私たちの仕事は目の前の患者さんからから「有難う」と直接言っていただける。お互いに心を通わすことができる仕事です。なんと素晴らしい職種ではありませんか?
一緒に働くスタッフにも是非、この喜びを少しでも感じることができるよう、環境を整えることが私のスタッフに対する務めだと思っております。
患者さんに良い医療を提供するには、医療従事者本人が安定した生活を送れていなければ難しいと思うのです。
そのため、スタッフにはより良い労働環境を提供することが院長の最初の仕事だと思っております。
社会保険の充実はもちろん、無理のない労働時間とプライベートを充実させることができる給与面。また一人でお住いの方には、それを少しでも支援するための住宅手当てなど・・これらに関しては社会保険労務士の協力も得ながら、しっかりと整えています。
もしご縁がありましたら、是非、当院でお力を発揮して頂きたく思います。